コロナが流行するこの現代社会で、子どもも思うように外に出かけられず家の中で生活することが多くなり、「子どもの姿勢が悪くなった」「ゲームしかしない」「この猫背は治るのかな?」と心配になっている親御さんも多いのではないでしょうか?
コロナ前に比べると子ども運動量は平均的に下がっているのは現状であり、さらにスマホやゲームの普及により、姿勢も悪くなっているお子様が非常に多くなっています。
今回は子どもが猫背になることのリスクと姿勢を改善できるおすすめのストレッチ法をご紹介していきます。
子どもが猫背になる原因
スマホやゲームの姿勢
スマホやゲームも次々に最新のものがでてきており、手にして遊ぶお子様も多くみられます。
ただ熱中し画面を見ていると自然と猫背の姿勢となり、頭が前に位置し背中も丸まってしまいます。
その他にも前かがみや猫背をとりやすい要因がたくさんあります。
- 読書や勉強の姿勢
- オンライン授業
- バスや電車移動、通学
- ソファーや椅子に浅く腰掛ける
視力低下
画面の見過ぎなどもそうですが、視力が低下(近視)になるお子様も増えています。
目が悪いとつい画面や文字をみようすると前かがみで顎が前に出るような姿勢を取りやすくなります。
こういった姿勢が癖になったり長時間続くと猫背になりやすくなります。
運動不足
在宅で過ごす時間が増える一方で子どもの運動不足が懸念されており、コロナ下においておよそ6割の子どもの運動量が減っているというデータもあります。
成長期では全身の体を動かしていくことで筋肉も発達し、身長の伸びに合わせて支える筋力もついてきます。
しかし、運動不足が続き筋肉をあまり動かさないでいると姿勢をまっすぐに保つための体幹や足の筋肉が十分に発達せず、頭や体幹の重さに耐えきれずに自然と猫背や反り腰といった姿勢が作られやすくなってしまいます。
猫背が引き起こすリスク
肩こりや頭痛
猫背や前かがみの姿勢が続くと頭が前に引っ張られるため、首や肩甲骨周りの筋肉が頭を支えようと力が入ります。
するとだんだん首・肩甲骨周りの筋肉の血行が悪くなり張りや頭痛、場合によっては吐き気をもよおすほど凝りがひどくなってきます。
集中力の低下
上記のように首周りの血行が悪くなることで、脳への血行も悪くなりやすく酸素がスムーズに行き届きにくくなります。
そのため脳の働きも弱りやすく集中力や記憶力が低下しやすくなるリスクが出てきます。
集中力や記憶力が低下すると、勉強やスポーツにおいてもパフォーマンスが下がる一要因にもなってしまいます。
転びやすくなる
猫背姿勢になると骨盤や股関節の動きが制限されやすく、歩幅が小さくなったりすり足歩きになりやすくなります。
そのため、つまづきやすくなったり・少しの段差にひっかかって転びやすくなってしまいます。
また股関節や骨盤周りの可動域は子どもの成長や運動能力にも影響するので注意が必要です。
食欲が下がる
猫背や前かがみが続くと胸郭(肋骨や肺)や胃を圧迫してしまうため、内臓の働きが低下しやすくなります。
内臓の働きが弱いと消化機能も低下するため食欲も減退しやすくなります。
猫背を予防・改善するおすすめストレッチ
猫背では主に首の前や胸部の筋肉が短くなってしまうため、首まわり・肩甲骨周りの筋肉を伸ばしていくことで姿勢も改善しやすくなります。
四つ這いで背骨のストレッチ
①四つ這いをとりおへそを見るようにしながら背中を丸める。
②肩甲骨を寄せながら、背中を反らし顔も上げる。
首の前の筋肉のストレッチ
①手で鎖骨を抑え、首を反対側へ向ける。
②そのまま上を向きながら顎を引き上げる。
③首の斜め前あたりの筋肉(胸鎖乳突筋)が伸びるところでキープ。
肩甲骨周りのストレッチ
【各方向に20秒伸ばす】
①手を組み掌を上に向けて伸ばす。
②前で手を組み、手の甲を前に押し出す。
③手を後ろで組み、手の甲を後ろに向けて肩甲骨を寄せる。
まとめ
コロナの流行により猫背など姿勢や運動不足に陥っているお子様はたくさんいらっしゃると思います。
ですが、成長期における姿勢や筋肉の発達や将来にとても影響を及ぼします。
自宅でもストレッチは気軽に行えるので親子で一緒に行ったり、長時間同じ姿勢を取り続けないための環境づくりを行うようにしていきましょう。
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